高気密・高断熱仕様の家に住んで接する「24時間換気システム」。
一定時間で、屋内の空気を外気と入れ替えるのが目的です。
・・・確かに理屈は分かるのですが、セルコホーム標準の「第三種換気」
では、冬の寒い時期「給気口」からの冷気に、時として悩まされます。
聞いた話では、目張りして塞いでしまう方もいるとか・・・。
換気システムの電源を切ると、トイレも換気されませんヨ。
(部屋からダクトへの口を吸気口と呼びます)
換気計画
換気については、緻密な計算計画が行われています。
内容は理解出来ませんが・・・色々考慮されています。
・床面積
・容量
・生活人数
・吸引能力
・給気口、吸気口の数、位置
C値(建物の床面積1m2当たりのすきま面積)は1.0と想定されています。
「換気量計算書」 必要換気量:150m3/h

この資料は通常、施主には配布されないと思います。
私は偶然、施工前に納品された「換気システム部材」に同梱されて
いたのを発見しました。
そして、施工、設定の指示が出されています。
・・・ですので、これら環境を素人が変える事は望ましくありません。
我が家の設計は・・・
・給気口:6ヶ所(壁)
・吸気口:7ヶ所(天井)
・給気口セット目盛:1 ※
・換気ユニットスイッチ:弱
・・・となっています。

では、どうするか?
施工前であれば「給気口」の位置を良く検討する事をお薦めします。
・エアコン、暖房器具の位置
・家具の位置
・生活動線
・隣家の排気干渉
例えば・・・リビングソファー(生活の中心位置)のすぐ傍に、
給気口を配置すると頻繁に冷気を感じる事になります。数メートル
ずらす事は可能な筈です。
また、隣家のキッチン換気扇と給気口が向い合わせになると・・・。
そうです、お魚を焼く臭いが室内へ。
(我が家はエアコンとの位置関係だけ事前検討、調整しました)
では、施工後は?
そこで、今回の本題です。
1年住んで最近知ったのですが・・・個別の「給気量の調整」が
簡単にできるんです。
給気量の調整
「給気セットの設定目盛」とあります。
この設定で、流量が変更できます。

給気口フィルター掃除の時のように、屋内側のキャップを外します。
このキャップ、更に分解ができるようです。
(分解方法は説明できません。力技です)

良く見ると、目盛があります。これが、施工指示の「1」となっています。
コックを回すことで、隙間を調整できました。

我が家の場合、子供部屋の「給気口」がベッドの頭の上に位置して
しまい、かなり冬は冷気を感じました。
そこで、この調整を行い外気の流量を制限しています。
そしてもう1つ。
「換気量計算書」を改めてよく見ると、
「「微」運転設定の際は本体内部スイッチを弱に切り替えて・・・」
とあります。
換気ユニットのファン吸引力を弱めることもできるようです。
(未確認ですし、実施する予定もありません)
!!注意!!
以上、あくまでも「情報」のご提供で、推奨ではありません。
各セルコ担当者のご意見を確認して下さい。
各家の生活事情や暖房器具の関係もあると思います。
(燃焼系の暖房器をご使用だとすると、特に酸欠に注意!)
快適に生活するための、前向きな検討事項とお考え下さい。
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